語彙力の増強ーTOEFL受験からー

 先日俺は人生で初めてTOEFL iBTを受験した。今回はそれについての話である。

 受験する前、俺はこのテストの得点源はリーディングパートだと思っていた。他のパートに比べて時間的に余裕があり、かつ完全マークシート形式なので点数を稼ぎやすいと考えていたからだ。

 ところが実際のところ、それは余りにも甘すぎる考えだった。俺の語彙力は、TOEFLのあのアカデミックなリーディングパッセージを理解するには脆弱すぎた。あらゆる語学の根幹をなす部分の能力が俺には致命的に欠けていることを俺は痛感した。

 もちろん俺はただ反省してこの話を終わりにするつもりはない。然るべき対策をとり、次回の受験に備える所存である。しかしその次回の受験までに、俺はある程度まとまった時間を必要とするだろう。語彙力は一朝一夕には伸びないものだからである。それは日々の習慣がものを言う。習慣を変えるということはその人間を変えるということにも匹敵するほど重大な行為だ。それには時間がかかることは言うまでもあるまい。

 語彙力の増強というのは、普通なら成果が実感できるまでに2、3ヶ月はかかる。しかし今回に関して言えばそれはもう少し短縮できるかもしれない。俺が知らない(馴染みのない)単語にはある傾向があるからだ。端的に言えば、興味のない分野に関して知っている単語の量が、興味のある分野のそれに比べて段違いに少ないということだ。だから、そこに焦点を当てて語彙量を増やせば、もちろん語彙力は増強されるし、さらにそういう興味のない分野の文章が飛躍的に読みやすくなるだろう。TOEFLの点数を効率よく伸ばすには、これが一番いいように思える。

 そんな訳で俺は明日、とりあえず分野別に学習できる単語集を買いに行こうと思う。一冊を完璧に。単語の意味はもちろん、それを使った例文まできちんと覚えよう。